健康 認知症

PCは難しくて触れない高齢者でも楽しめる脳トレアプリとは?

認知症をかじった高齢の父がいます。
認知症といってもタイプはバラバラです。ドラマで表現されているようにゴッソリ人を認識しないとか、覚えられないというような分かりやすい状態ばかりではありません。言われいてることが理解できない、自分の感情を表現することができないってことがあるようです。そんな状態なのに、周囲の人間に意見を求められるんですね。

あなたは、どうしたいの?って・・・

そうすると、癇癪を起してしまうようです。
怒ってるわけではなくて、言われていることが理解できていないのに責められてるみたいに感じているようなんですって。
誰も怒ってるわけではなく、周囲の家族も必死なだけなんですけどね。表現って本当に難しいことです。

認知症患者の場合、自分の思いを相手に伝えることが難しいので全く異なる表現で伝えてしまうこともあるようです。
例えば、トイレに行きたいって思っても、その時出てきた言葉は疲れたから座りたい、帰りたいだったりします。
たまたま昼食をとったばかりの出来事だったので、だれもトイレは疑いませんでした。ただ、帰りたいのだと思って責めてしまったんです。

なんで、早く言わないの!ってね

怒鳴ったわけではなく、少々イラッってした感情はありました。だって、昼食をとったお店から出て、10分くらいほかのお店をブラブラしてたタイミングでしたからね。まるで、子供に言うようになんで、早く言わないのって口走ってしまったんです。

本人としては、外で粗相をしてはいけないという脅迫観念が少なからずあったようなんです。そこは大人なので、実際のところは本人もわからないかもしれませんが、もし何かあったら一緒にいる家族に迷惑をかけてしまうのでは・・・っていう不安があるようなんです。そういう風に考えているのかって思うと、申し訳なかったなって思います。本人も家族も一生懸命ですからね。ぶつかるのも仕方がないと思っています。

わかりやすい言葉で話しをするようにしてみる


認知症の症状が出ているとはいえ自分の親ですから、しっかりして欲しいって願うのは当然なんですが、いままでの言葉だと伝わりづらいのではないかと思います。
「今までは●●●だったけど、症状が変わったから×××に変わったんだよ」
「この下着の上は、あそこにあるから同じのわかるよね?」とかって、認知症が強い日は伝わらないような気がします。

間違い探しが難しいのだと思います。これらの言葉自体はごくごく日常の会話の一部です。それが理解できない日があるってことなんです。それも認知症なんですよね。だったら、支える側としては簡単な言葉でサポートしてあげればいいのではないかと思うわけですよ。

例えば、「目薬Aをさしたら、5分あけて、目薬Bをさしてね」「下着はタンスに入ってるから変えてね」ってな感じに出来れば、すぐ理解できるかと思います。
できるだけ本人が動けるように導線作ってあげられれば、いいんでしょうね。

一緒に何か遊びをしてみませんか?

 

数独

以前に比べると別人なほど、かまってちゃんオーラを放ってきます。話を聞いてもらいたいし、一緒に遊んでもらいたいんだそうです。でも、うちの父は何をしたらいいのかはわからないから、フルーツをそっと手渡ししてきます。これは昔からで、リンゴを向いて持ってきてくれたり、メロンやスイカを切って勧めてくれたりしてました。その記憶があるからかもしれません。

もともとサラリーマンではなく仕事が忙しかったので、一緒に遊んだことがありません。だから、コミュニケーションの取り方を知らないんだと思います。そこで、私から提案で父でもできそうなゲームを紹介してみたところ、時間はかかりますが楽しんでいるようでした。それは、ナンプレです。数独ともいうかもしれません。

数独はPCの無料ゲームで、空白の数字を順番に埋めていく単純なものです。ただし、空白のマスが3~4マスある場合も多く、頭の中で数字を並べ替えて答えを導き出す数字のパズルなので脳をトレーニングしてるなって実感できる遊びなんです。以前一人で試したときには完成したことがなかった数独が、一緒に考えながら問いていくことで私も理解することができて達成感は半端なかったんです。だからか、とても気に入ってくれました。仕事がら、もともと数字に強かったのも興味をもった要因かもしれませんがね。

一人でゲームをするのは難しいかもしれませんが、一緒に遊んだあとは結構脳が活性化されている感じがしました。会話が軽やかになっている気がしたのです。気のせいかもしれないですし、たまたまそのように感じただけかもしれませんが楽しく脳トレしたあとは、本来の父に少しだけ戻れるのかも?しれません。

 

ipadのアプリで楽しく脳トレしてみましょう


ゲームをしたことなかった父でも、難しいな~っていいつつ笑顔で挑戦していたアプリをご紹介します。
こちらはすべてipadで遊べる無料アプリです。認知症の方が試されるなら画面が大きい方が使いやすいです。画面が大きい分、タッチ操作が簡単ですし、触りたいところに指があたっている感覚を目で確認できるので失敗が少ないです。高齢者は視力も弱い方が多いので無理のない環境でトレーニングできるといいですね。

 

Co!ors Blue
おすすめ度 ★★★★★

アプリblue
とにかく感動するアプリです。そして、美しいです。音楽もヒーリング音楽のようで癒されます。
数字を多面的にとらえて組み立てなおすゲームです。直接指で数字を小さく引きちぎったり、足したりするので、まるでパン生地をこねるかのような感覚なんです。最初は簡単な数字から始まり、どんどんレベルアップしていきます。考える時間が長くなりますが、時間制限はありませんのでゆったりとした気分で脳トレできるところがいいですよ。

 

脳トレ
おすすめ度 ★★★★★

アプリ脳トレ

認知症の父でも楽しく一人で遊べるゲームが多いです。ルールだけ教えてあげれば、一人で遊べます。なかなか集中することが難しいと言われる認知症ですが、一つゲームは3分ほどなので追っているだけで集中力がつきそうです。しかも、1~25の数字をタッチしていくだけの単純なものから、色を認識して選択する脳を刺激しまくるゲームなどいろいろです。動きがある遊びは脳に刺激を送ります。難しいって思っているようですが、達成感が表情に出てきますので生き生きしてきますよ。

 

Lumosity
おすすめ度 ★★★★★
アプリルモシティ

無料と有料があるアプリです。無料だとゲームに制限があり、一日に使えるのは3種類だけになります。ただ、素晴らしいのは毎日使えるゲームがローテーションするってことなんです。毎日使えるゲームが異なるので、飽きずにチャレンジすることができます。また、同じ日なら何度でもゲームをすることができます。同じゲームであっても何度も何度も繰り返し遊ぶことはできるところがいいですよ。もっといろんなゲームを試したい方は有料会員に登録されるといいと思います。

 

たし算パズル
おすすめ度 ★★★★★

たし算パズル

単調ですが、数字好きには楽しいアプリです。指で数字を足して答えを導くっていう足し算パズルです。好きな人ならさらっとこなせてしまう単調なゲームですが、既成概念にとらわれすぎている脳だと少々パニックを起こしてしまうかもしれません。数字をいろんな組み合わせで考えて指でなぞっていくゲームです。誰でも理解できるゲームですが、数字をどのようにとらえてるかで刺激どは異なるみたいです。かなりいいトレーニングになるはずです。

ipadは、高齢者でも使いこなせるPCのようなものです

ipad自体は、母が管理をして父と一緒に使っています。最初は使えないからと言っていましたが、脳トレを体験してみて楽しかったようで、勇気をだして使ってみる気になったのです。ipadは高額ですから勇気を出さなくては買えません。自分で脳トレしようって思わなければ持っている意味さえありません。だから、その気になってくれたことは嬉しかったので、サポートは任せてって感じです。とにかく興味を持つことが大切なんです。興味があれば、調べたり聞いたりできますからね。ipadを使ってどんどん脳を刺激していこうと思います。愛情をもって。

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